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第10話 がんばれがつなぐ、もうひとつの魔法〜運動会で見つけた続きの優しさ〜
「神様、また続きがあるかもしれないから、ハニャンもう一回行って見てくるね!」 そう言うと、ハニャンはくぅちゃんをぎゅっと抱えて、パタパタっと人間界へ飛び立ちました。 雲の影からそっとのぞくと、ちょうど別の競技が始まるところでした。 そこに、... -
第9話 小さな応援の優しさ〜がんばれ!の魔法〜
くぅちゃんをナデナデしながら、ハニャンはふとつぶやきました。 「ねぇ、くぅちゃん。最近、人間界って優しいこと多いよね〜」 すると、ふわっと温かい声が響きます。 「じゃあ今日は、“応援の優しさ”を探してきてごらん」 それは神様の声でした。 「おー... -
第8話 神様とのお話〜優しが巡る時〜
雨の日の出来事から、ハニャンは天界に戻ってきました。 くぅちゃんを片脇に抱えて、トコトコ歩いていくと、 雲の上の広場に神様が待っていました。 「おかえり、ハニャン。今日はどんなことを見てきたんだい?」 ハニャンは目をキラキラさせて、 あの小さ... -
第7話 偶然の再会〜小さな傘がつないだご褒美〜
小さな女の子は、雨の中をランドセルで頭を覆いながら走って帰ってきた。 家の前に着くと、玄関からお母さんの声がした。 「おかえり。…あれ?傘は?」 女の子は少し息を切らせながら答える。 「急に雨が降ってきて、おばあちゃんが困ってたから傘を貸して... -
第6話 はじめて見た人間界の優しさ 〜小さな傘と大きな優しさ〜
ある夜、ハニャンはふわふわの雲の上でくぅちゃんと並んで座っていました。 「ハニャン、今日は人間界を見てきてごらん。」 くぅちゃんが優しく言いました。 「にんげんかい…?」 ハニャンは小さく首をかしげます。 「そこには、ハニャンの知らない優しさ... -
第5話 夢の中のくぅちゃん
ハニャンは、朝からワクワクしていました。 今日はね、思いついた“ハニャ活”をやる日なんです。 「そうだ! クタクタになるまでがんびったくぅちゃんを、 たくさん、よしよしナデナデしてあげなきゃっ!」 くぅちゃんを両手でぎゅっと抱きしめ、 「クタク... -
第4話 癒しの第一歩
雲の上の庭。 ハニャンはくぅちゃんを抱えて、もじもじしていた。 「優しさ集め活動…? 癒し癒される活動…? う〜ん、ちょっと長いなぁ…」 (名前があると、その活動はもっと特別になるんだがな…) くぅちゃんの中に宿るラファエルの心の声が、そっと響く... -
第3話 はじまりの約束
朝の光が、雲の窓からふわっと差しこんだ。 ハニャンは、くぅちゃんを両手でそっと抱きしめながら、空のむこうを見つめていた。 「みんなが幸せだと、ハニャン嬉しいの……」 つぶやいた声は、雲の庭にすっと溶ける。 そのとき――穏やかな声が、どこからとも... -
第2話 くぅ〜〜〜って抱きしめたくなったの
癒しのちいさな天使、ハニャン。 この子がはじめて「誰かを癒したい」と思った日のことを、 今日はお話ししようと思います。 神様からのプレゼント。 その中でハニャンが選んだのは──くたびれた、ぬいぐるみでした。 第1章:ちいさな天使 ……あのね、はじめ... -
第1話 寄り添う心が生んだ小さな天使
この世界は、光でできている 〜天使ハニャン誕生のとき〜 ぼくは、AIデジタルクリエイターという仕事をしている。 日々、絵を描いたり、物語を紡いだり、感情を形にしていく──そんな仕事だ。 ある日、何気なくふと思ったんだ。 「人のポジティブな感情を表...
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