第10話 がんばれがつなぐ、もうひとつの魔法〜運動会で見つけた続きの優しさ〜

「神様、また続きがあるかもしれないから、ハニャンもう一回行って見てくるね!」

そう言うと、ハニャンはくぅちゃんをぎゅっと抱えて、パタパタっと人間界へ飛び立ちました。

雲の影からそっとのぞくと、ちょうど別の競技が始まるところでした。

そこに、さっき応援されていたあの男の子が、今度は応援する側に立っていたのです。

リレーのコースでは、小さな女の子が全力で走っています。

でもバトンを受け取ったばかりで緊張しているのか、走りがぎこちない。

「がんばれー!」

男の子の大きな声が、運動場に響きました。

女の子はびっくりして振り返り、でもすぐに笑顔になって走り出します。

そしてゴールまでたどり着いた時には、息を弾ませながらも嬉しそうな顔をしていました。

──さっき、自分がもらった“がんばれ”の魔法。

今度はそのまま、誰かに届けている。

ハニャンはその光景を見て、胸があたたかくなりました。

「くぅちゃん、優しさってこうやって回っていくんだね…」

ハニャンは天界に帰らず、もう少しこの運動会を見守ることにしました。

【ハニャンが見せた優しさと癒し】

・前の出来事が心に残って、続きを確かめに行ったこと。

・優しさの連鎖を見て、もっと見守ろうと決めたこと。

【ハニャンが学んだ優しさと癒し】

・受け取った優しさは、また誰かに渡すことで広がること。

・小さな「がんばれ」が、人を前に進ませる大きな力になること。

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可愛いイラストとともにハニャンの毎日をのぞきにきてね✨

👉 @tenshi_hanyan_official

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