第8話 神様とのお話〜優しが巡る時〜

雨の日の出来事から、ハニャンは天界に戻ってきました。

くぅちゃんを片脇に抱えて、トコトコ歩いていくと、

雲の上の広場に神様が待っていました。

「おかえり、ハニャン。今日はどんなことを見てきたんだい?」

ハニャンは目をキラキラさせて、

あの小さな女の子とおばあちゃんの出来事を、最初から最後まで話します。

傘を貸す瞬間も、お母さんとのやり取りも、偶然の再会も――全部。

話し終えると、ハニャンはくぅちゃんをギュッと抱きしめながら言いました。

「神様、あの女の子……

自分が濡れることなんて気にしないで、ただおばあちゃんを助けたいって気持ちだけで走って行ったの。

なんだかね、それって、くぅちゃんみたいだなって思ったの。」

神様は微笑みながらうなずきます。

「そうだね。

誰かを癒そうと、くぅちゃんはクタクタになるまで寄り添い続けた。

その優しさは“我慢”や“犠牲”からじゃなく、“してあげたい”という純粋な想いから生まれたんだ。

あの女の子も同じだよ。」

ハニャンはくぅちゃんの頭をそっとなでます。

「そっか……

優しさって、“助けてあげたい”って心から思う時に、一番キラキラするんだね。」

神様はやさしくうなずきました。

「そのキラキラを見つけて広げていくこと――それが、ハニャンの役目なんだよ。」

ハニャンの胸の奥が、ポカポカと温かくなりました。

次に人間界に行く日が、もう待ち遠しくなってきます。

【ハニャンが見せた優しさと癒し】

  • 人間界での出来事をしっかり覚えて神様に伝えたこと。
  • くぅちゃんと女の子の優しさを結びつけて考えたこと。

【ハニャンが学んだ優しさと癒し】

  • 本当の優しさは「してあげたい」という純粋な想いから生まれること。
  • 誰かのために行動する時、その想いは人の心をキラキラ輝かせること。

K.ハニョンのあとがき

優しさは、義務や我慢からではなく、

「してあげたい」という気持ちから生まれた時に、いちばん輝きます。

それはきっと、受け取った人の心だけでなく、

差し出した人の心まで温めてくれるはずです。

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👉 @tenshi_hanyan_official

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