第7話 偶然の再会〜小さな傘がつないだご褒美〜

小さな女の子は、雨の中をランドセルで頭を覆いながら走って帰ってきた。

家の前に着くと、玄関からお母さんの声がした。

「おかえり。…あれ?傘は?」

女の子は少し息を切らせながら答える。

「急に雨が降ってきて、おばあちゃんが困ってたから傘を貸してあげたの!」

お母さんは驚きながらも笑顔になる。

「そうだったの。よくできたわね。」

その時——

ピンポーン♪

玄関のチャイムが鳴った。

お母さんがドアを開けると、そこには傘をさしたおばあちゃんが立っていた。

「あらまあ…!」と、お母さんが声を上げる。

「久しぶりね。今日はあなたのお母さんに、この絵を届けに来たのよ。」

女の子は、ふとそのおばあちゃんの顔を見て驚く。

「あっ…!」

おばあちゃんも目を丸くした。

「まぁ!さっきの子じゃない!」

おばあちゃんは笑いながら言った。

「本当に助かったのよ。おかげでこの大事な絵を濡らさずに済んだわ。」

そして、おばあちゃんは手に持っていた袋を見て、

「そうだ、これも一緒に持ってきたの。クッキーよ。よかったら食べてね。」

女の子は思わず笑顔になる。

それは偶然持ってきたもので、お礼のために用意されたわけじゃなかったけれど、

まるで「優しさのお返し」のように感じられた。

お母さんもほほえみながら言う。

「優しいことをすると、こうして嬉しいことが返ってくるのね。」

物陰から見ていたハニャンは、くぅちゃんを抱きしめながら小さくつぶやく。

「優しさって…本当にすぐに戻ってくることもあるんだ…」

【ハニャンが見せた優しさと癒し】

ハニャンは今回も、人間界に足を運んで“見届ける”優しさを持っていたよ。

見守ることも立派な癒しのひとつ。

【ハニャンが学んだ優しさと癒し】

優しさは時に、偶然の形で返ってくる。

それは用意されたお返しじゃなくても、心を温めてくれる不思議なつながり。

🧸 ハニャンとくぅちゃんの毎日は、Instagramでもこっそりのぞけます♪

ナデナデや癒しの呪文、ちょこっとだけおすそわけしてるよ🌸

👉 @tenshi_hanyan_official

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