ある夜、ハニャンはふわふわの雲の上でくぅちゃんと並んで座っていました。
「ハニャン、今日は人間界を見てきてごらん。」
くぅちゃんが優しく言いました。
「にんげんかい…?」
ハニャンは小さく首をかしげます。
「そこには、ハニャンの知らない優しさや癒しがたくさんあるよ。
まずは見ることから始めてみよう。」
朝の決意
目を覚ましたハニャンは、まだ夢の中の言葉をはっきり覚えていました。
「くぅちゃんが見てきてごらんって言ってたから…ハニャン、人間界見てくる!」
そう言って、天界の空を見上げながら神様に声をかけます。
「神様、ハニャン、人間界に行ってきます!」
神様は微笑んで、「気をつけて行っておいで」と送り出しました。
小さな優しさとの出会い
ハニャンが降り立ったのは、小さな住宅街。
空はどんより曇っていて、すぐにポツポツと雨が降り始めました。
そのとき──
「これ、使ってください!」
小学生くらいの女の子が、自分の傘をおばあさんに差し出していました。
おばあさんは「いいの?あなたは?」と心配そう。
女の子は笑顔で「わたしは走れば大丈夫!」と言って、
小さなカバンを頭に乗せて駆け出していきました。
おばあさんは差し出された傘を見つめ、小さく「ありがとう…」とつぶやきます。
天界へ帰って
天界に戻ると、神様が声をかけました。
「ハニャン、人間界はどうだった?」
ハニャンは嬉しそうに答えます。
「とっても優しい女の子がいてね、自分の傘をおばあちゃんに貸してあげたの!
ハニャン、その女の子、とっても素敵だと思ったの!」
でも、ふと表情が曇ります。
「ただね…その女の子、傘も持たずに濡れて帰ったから、
おうちで怒られなかったか、ハニャン少し心配で。。」
神様は微笑みました。
「ハニャンは優しい子だね。でも心配ないよ。
その女の子は良いことをしたんだ。
必ず、その先に良いことが待っているはずだよ。」
ハニャンはほっと胸をなでおろしました。
【ハニャンが学んだ優しさと癒し】
優しさは、その場で終わらない。
きっとどこかで巡り、誰かをもっと幸せにする力になる。
ハニャンは、その先を見届けたくなりました。
🧸 ハニャンとくぅちゃんの毎日は、Instagramでもこっそりのぞけます♪
ナデナデや癒しの呪文、ちょこっとだけおすそわけしてるよ🌸
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