夜。
ママは赤ちゃんを寝かしつけたあと、スマホを片手に情報を追いかけていた。
「母乳が一番?でも、ミルクでも大丈夫って書いてあるし…」
「泣いたらすぐ抱っこ?いや、抱き癖がつくから控えたほうがいいって…」
ページをめくるたび、頭の中がいっぱいになっていく。
「私、間違ってないかな…」
心の奥に、不安がじわじわ広がっていった。
そんな様子を見たハニャンは、胸をぎゅっと押さえて小さくつぶやいた。
「ママ、なんだか苦しそう…。どうしたらいいんだろ…」
その夜、ママは夢を見た。
広い草原に舞う光の粒。
その中に現れたのはラファエルだった。
「大丈夫だよ。赤ちゃんにとって“正しいやり方”はひとつじゃない。
大切なのは、どんな方法であれ“愛情を込めて”育てること。
母乳でもミルクでも、抱っこでもそうでなくても…あなたの優しさが赤ちゃんを育てるんだ。」
その言葉は、ママの心に静かに染み込んでいった。
翌朝。
ママはふと夢を思い出してつぶやいた。
「天使さんの言うこと、きっとそうなんだろうな。でも…まだちょっと不安だな…」
ハニャンはその言葉を聞き、くぅちゃんの方を振り向いた。
「ねぇ、くぅちゃん。赤ちゃんがニコニコして幸せそうなら…ママの不安も少しなくなるのかなぁ?
ハニャンが赤ちゃんをよしよしってしたら、赤ちゃんニコニコしてくれるかなぁ、、?」
くぅちゃんは優しく頷いて答える。
「うん。赤ちゃんは夜に“今日の幸せ報告”をしてたように、大人よりも天使の存在を感じやすい。
だからハニャンの想いもちゃんと届くよ。頑張っておいで。」
「うん!ちょっとこわいけど…赤ちゃんならかわいいし、ハニャンやってみる!」
その日。
ハニャンは勇気を出して、赤ちゃんにそっと近づいた。
赤ちゃんがご機嫌なとき、ハニャンは小さな手でほっぺをよしよし。
「ふにゃっ」と赤ちゃんが笑顔になる。
ママが赤ちゃんをあやしているときも、ハニャンは隣で一緒に赤ちゃんを撫でて寄り添った。
泣き声が響いたときには、ハニャンは一生懸命に両手を広げて呪文を唱える。
「よしのこぽんぽん、なでぽよ〜ん!」
夜の寝かしつけのときには、小さな声で「おやすみぽよりん…すやすや〜ん…」と唱えて、赤ちゃんを優しく包み込んだ。
赤ちゃんが安心したように笑顔を見せると、ママは胸の奥がふっと軽くなるのを感じた。
「…そうだよね。この子がこんなに幸せそうなら、きっと大丈夫。」
その光景を見守っていたくぅちゃんは、心の中で小さくつぶやいた。
『……ハニャン、ほんとに成長したな。あんなに勇気を出して、一生懸命よしよしして…。
呪文も…不思議と悪くない。ハニャンの気持ちがのると、ちゃんと癒しになるんだな。ふふっ。』
【ハニャンが見せた優しさと癒し】
・ママの不安を感じ取り、勇気を出して赤ちゃんに寄り添った。
・ほっぺを撫でたり、泣いているときに呪文を唱えたり、行動で癒しを届けた。
【ハニャンが学んだ優しさと癒し】
・「与える優しさ」が笑顔を生み、その笑顔が「受け取る優しさ」につながること。
・小さな行動でも人の心を変えられること。
K.ハニョンのあとがき
ママたちは、情報に振り回されて「自分の育児が正しいのかな」と悩むことが多いものです。
でも大切なのは、方法よりも「愛情を持って関わっているかどうか」。
そして、小さな笑顔が何よりの答えになります。
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