ある日、ハニャンは洗濯物を干すママをじっと見つめていた。
その横でくぅちゃんが小さく囁く。
「ねえ、ハニャン。どうしてママばっかり、こんなに大変そうなのかな?」
ハニャンは首をかしげて答える。
「うん……なんでだろう?」
くぅちゃんはふわっと優しい声で言った。
「それはね、パパとママの役割分担がまだ偏っているからなんだ。大事なのは“分け合うこと”なんだよ。」
🧺 パパの気づき(洗濯編)
休日の朝、パパが洗濯物を取り出して言った。
「今日は俺が洗濯するよ!」
ママは驚きつつも微笑む。
「えっ……ほんとに?ありがとう。」
パパは一枚一枚丁寧に干しながら、思わずつぶやく。
「……洗濯干すだけでも意外と時間かかるなぁ。しかも早く乾くようにとか、
シワにならないようにって考えると奥が深い……。
いつも当たり前みたいにやってくれてたけど、ママって本当にすごいしありがたいなぁ。」
ママの胸がじんわりあたたかくなり、「ありがとう」と笑顔を返す。
🍳 パパのお昼ごはん宣言
お昼どき、キッチンから香ばしい匂いが広がった。
フライパンを振るパパの背中は、どこか楽しそう。
「この子が大きくなった時に“パパの炒飯が食べたい!”って言われたいからさぁ、
これから毎週休みの日のランチは俺の炒飯の練習に付き合ってもらおうかな?
……あ、たまにはカレーもいいな。カレーなら冷凍しておけば、俺がいない時もママのご飯すぐ用意できるし。
よし、炒飯とカレーを極めよう!」
ママは吹き出し、赤ちゃんも声をあげて笑った。
その場がぽかぽかの優しさで包まれていった。
🌈 ハニャンの学び
ハニャンはキラキラした目でくぅちゃんに言う。
「パパが頑張ってくれるからママが笑顔になれて……その笑顔が赤ちゃんに届いて……やっぱり優しさってぐるぐる循環してるんだね!」
くぅちゃんもにこっと答える。
「そうだよ。役割を分け合うことは、家族の愛を大きく育てることなんだ。」
✨ 赤ちゃんの幸せ報告(夢の中)
その夜。
赤ちゃんは天使たちに幸せを語っていた。
「今日はね、パパがお洗濯してくれたの!
それからね、パパが炒飯を作ってくれたんだ。
ママがいっぱい笑ってて、ぼくも嬉しかったんだよ。」
赤ちゃんの声は星空に広がり、やさしく響いていった。
【ハニャンが見せた優しさと癒し】
パパが“当たり前”に気づいて感謝を伝え、家事や料理を分け合ったこと。
その姿勢がママの心を癒し、赤ちゃんの幸せに繋がっていった。
【ハニャンが学んだ優しさと癒し】
役割を分け合うことは、ただの作業分担じゃなくて“愛を育てる行為”なんだと学んだ。
そして、完璧じゃなくても「やってみる」「ありがとう」と受け止め合うことが大事だと気づいた。
🌸 ハニョンのあとがき
「役割分担」という言葉だけを聞くと、ちょっと堅苦しく感じてしまうかもしれません。
でも実際は、「相手に喜んでもらいたい」「助けたい」という気持ちのやりとりです。
パパが洗濯に挑戦したり、ちょっとお茶目に“炒飯とカレー宣言”をしたりする姿。
その姿を見てママが笑顔になり、その笑顔が赤ちゃんに伝わる。
こうして優しさは循環して、家族の愛はどんどん大きくなっていきます。
あなたの家庭にも、小さな“分け合う優しさ”がきっと見つかるはずです。
今日も読んでくれてありがとう。
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