昼下がりのリビング。
ママは赤ちゃんをあやしながら、ふと視線をスマホに落とす。
SNSには友達の楽しそうな写真や、子育てを分かち合っているママたちの投稿。
胸の奥に小さな空洞が広がった。
「……私だけ、置いていかれてるみたい。」
赤ちゃんは笑顔を向けてくれるけれど、心のどこかにぽつんとした寂しさが残る。
その気持ちを、そっと感じ取る小さな天使ハニャン。
「くぅちゃん……なんか、ママが“ひとりぼっち”って思ってるみたい……」
くぅちゃんは静かに頷いた。
夜。
パパが眠りについた夢の中に、光をまとったラファエルが現れる。
「パパよ。気づいているかい?
ママは孤独を抱えている。赤ちゃんと2人きりの時間が長く、外の世界から切り離されたように感じているんだ。」
パパは驚き、真剣に耳を傾ける。
「あなたの“ありがとう”や“お疲れさま”の一言が、どれほどママを救うか。
そして、あなたが一緒に子育てコミュニティへ足を運ぶことで、ママは新しい繋がりを得られる。
その優しさはママを癒し、やがて赤ちゃんへ、家族みんなへと巡っていくのだ。」
翌朝。
朝食の席で、パパがふいに言った。
「ねえ、今度さ。市の支援センターでイベントがあるんだって。一緒に行ってみない?」
ママは一瞬きょとんとした顔をしたが、すぐに笑みがこぼれた。
「……いいの? 一緒に?」
「もちろん。俺も行きたいし。」
その瞬間、ママの胸のぽっかりした穴が、じんわり温かさで埋まっていくようだった。
雲の上で見ていたハニャンが、くぅちゃんに目を輝かせて言う。
「わぁ……!パパの優しさがママを癒して、ママが元気になると、赤ちゃんもきっともっと嬉しいね!
優しさって、やっぱりぐるぐる回って大きくなるんだぁ!」
くぅちゃんは穏やかに答える。
「そうだなぁ。孤独を和らげる優しさは、家族の絆をさらに強くしていくんだよ。」
【ハニャンが見せた優しさと癒し】
ママの孤独を敏感に感じ取って、くぅちゃんに伝えたこと。
小さな存在でも“気づこうとする想い”が優しさの始まりになった。
【ハニャンが学んだ優しさと癒し】
孤独を溶かすのは「繋がり」と「声かけ」。
その優しさが循環して、家族みんなを温めることを学んだ。
K.ハニョンのあとがき
子育て中のママは、赤ちゃんと過ごす時間が幸せである一方で、外の世界から切り離されたような孤独を感じることもあります。
そんなとき、パパの一言や小さな行動が大きな支えになるのです。
孤独を和らげる優しさは、やがて家族みんなの心を温める循環につながります。
「ひとりじゃないよ」と伝えること。
それだけで世界は少しやさしくなるんです。
今日も読んでくれてありがとう。
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