赤ちゃんが産まれた次の日。
昨日の感動がまだ胸の中で温かく残っているハニャンは、もう一度病室を訪れていました。
そこには、赤ちゃんをやさしく抱くママ。
その隣で、赤ちゃんを見つめるパパの目はとてもやわらかくて、少し涙ぐんでいました。
看護師さんがそっと毛布を直してあげる仕草も、
まるで花びらに触れるみたいにやさしい。
部屋の中は、言葉ではうまく説明できないけれど、
胸の奥までじんわりと広がるような温もりに包まれていました。
廊下を歩いてきたおじいちゃんとおばあちゃんは、
孫の顔を見て、ぱぁっと笑顔になり、そっと涙をぬぐいました。
見知らぬ妊婦さんまで足を止め、
「かわいい…」と小さくつぶやきながら、優しい笑顔を浮かべています。
その光景を見て、ハニャンの胸はふわっと膨らみました。
「…あったかい…なんだろ、この感じ…」
ハニャンが小さな声でつぶやくと、
隣でくぅちゃんも静かに赤ちゃんを見つめたまま、にこりと笑いました。
「赤ちゃんって…何もできないのに、どうしてこんなにみんな笑顔になるの?」
ハニャンが首をかしげると、くぅちゃんはゆっくり答えます。
「それが赤ちゃんの持ってる力なんだよ。
無防備だからこそ、人は守りたいって思うんだ。
その想いが、優しさを生むんだよ。」
「…優しさって…何だろう?」
ハニャンがぽつりとつぶやくと、くぅちゃんは目を細めました。
「よし、それを探す旅が始まりだな」
そのとき、やわらかな神様の声がふわっと響きました。
「優しさの答えは、あなたの旅の中にある」
ハニャンの胸の中に、小さな決意の火がぽっと灯った瞬間でした。
【ハニャンが見せた優しさと癒し】
・赤ちゃんの誕生をそっと見守り、その空気を全身で感じ取った。
・「なぜみんなが笑顔になるのか?」と、癒しの理由を純粋に探そうとした。
【ハニャンが学んだ優しさと癒し】
・赤ちゃんは何もできない存在だからこそ、人の「守りたい」という気持ちを引き出す。
・その気持ちこそが、優しさの源であり、癒しを広げる力になる。
K.ハニョンの癒しのあとがき
新しい命は、それだけでまわりの人の心をやわらかくします。
「守りたい」と思う気持ちが、人をやさしくし、
そのやさしさがさらに癒しの空間を広げていく。
優しさの答えを探すハニャンの旅が、これからどんな景色を見せてくれるのか…
ぼくも楽しみです。
💫今日も読んでくれてありがとう💫
Instagramでは物語と一緒にイラストも公開中✨
コメント