ある日の午後。
ママは抱っこしたまま歩き回っていた。
「どうして泣き止んでくれないのかな…オムツも替えたし、ミルクも飲んだのに。」
赤ちゃんは小さな手をぎゅっと握って、泣き声を響かせている。
ママの心は少しずつ不安に覆われていった。
その時、ハニャンが雲の上からママを見つめる。
「ママがとても困ってる…!モモナちゃんを呼ばなくちゃ!」
ふわっと光が揺れて、モモナが現れた。
耳に小さな巻貝をあて、目を閉じて静かに赤ちゃんの声に耳を澄ます。
「…泣き声の奥に、“寂しいよ、抱きしめてほしい”って気持ちが聞こえるわ。」
モモナは優しい声でママに伝える。
ママはハッとして、赤ちゃんを胸にぎゅっと抱きしめた。
「大丈夫、大丈夫よ。ここにいるからね。」
すると、不思議なことに赤ちゃんの泣き声は少しずつ落ち着き、ふにゃっと安心した表情に変わった。
「泣き声には言葉にできない気持ちが隠れているんだね!」
ハニャンが嬉しそうに羽をぱたぱたさせる。
モモナはにっこりと微笑んだ。
「導きの光は、“声にならない声”を聴くためにあるの。ママが赤ちゃんの心に寄り添った時、安心は自然と広がっていくのよ。」
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【ハニャンが見せた優しさと癒し】
ママの困りごとに気づき、仲間のモモナを呼んでサポートした。
【ハニャンが学んだ優しさと癒し】
泣き声の奥にある気持ちを聴き取る大切さと、寄り添うことで安心を生み出せることを学んだ。
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✨K.ハニョンのあとがき
赤ちゃんの泣き声は、ママやパパを困らせるものではなく、「心の声」を伝える大切なサインです。
お腹がすいた、眠い、痛い…そして「抱っこしてほしい」。
言葉にならない想いを受け止めてあげられると、ママの心も不思議と落ち着きます。
モモナのように耳を澄ませる気持ちで、赤ちゃんの声に寄り添ってみてください。
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