第65話 一人ひとりの個性が輝き合い、支え合いの力となる7人の天使たち

天界の広場に、7人の小さな天使たちが集まっていた。

光の粒を追いかけたり、虹の橋をつなぐ遊びをしたり――そんな時間を過ごしたあと、ハニャンがみんなの前に一歩進み出た。

「ねえ、みんな。ハニャン、人間界のママたちを見てきて気づいたことがあるの。」

小さな声だけど、その響きは不思議とみんなの心に届いた。

「育児中のママってね、本当にいろんな悩みを抱えてるんだよ。

夜泣きや家事の大変さ、気持ちの落ち込みや不安…」

仲間たちは自然と真剣な顔になり、ハニャンを見つめた。

「そんな時ね――」

ハニャンは仲間たちを一人ずつ見回しながら、にこっと笑った。

「テオくんの勇気があれば、ママは一歩を踏み出せる。

モモナちゃんの導きがあれば、迷った心に光がさす。

ルカナちゃんの明るさは、疲れた気持ちをパッと元気にしてくれるよ。

フォルくんの知識やひらめきは、悩みに新しい道を見せてくれる。

頑張りすぎちゃうママには、ノノアくんののんびりリラックスがぴったり。

そしてね、ママを支えるパパには、リオンくんの感受性がきっと大きな力になるんだ。」

一人ひとりの名前が呼ばれるたび、仲間の胸がじんわり温かくなる。

少し照れながらも、みんなの顔に自然と笑みが広がっていった。

ハニャンは胸の前で小さな手をぎゅっと握りしめ、力強く言った。

「だからね、きっとみんなの力が、たくさんのママと赤ちゃんの光になれると思うの!」

その言葉に呼応するように、7人の羽がふわっと輝き、虹色の光が天界いっぱいに広がった。

それはまるで、未来への約束を祝福するかのようなきらめきだった。

【ハニャンが見せた優しさと癒し】

仲間たち一人ひとりの役割を認め、その力が人間界で大きな光になることを伝えた。

【ハニャンが学んだ優しさと癒し】

「みんなで力を合わせること」が何よりも大切で、その個性の光が重なって大きな虹になると学んだ。

K.ハニョンのあとがき

子育てにおいて大切なのは、一人で抱え込むことではなく、誰かの力を借りながら支え合うこと。

勇気・導き・明るさ・知識・リラックス・感受性――どれもが欠かせない力です。

そして、それをつなぐ「寄り添う優しさ」があれば、必ず光は広がっていく。

ハニャンと仲間たちは、これからも人間界に小さな光を届け続けてくれるでしょう。

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