ある日の午前中。
ママは玄関の前で深呼吸をしていた。
「よし……今日は思い切って赤ちゃんと一緒に外に出てみよう。」
でも胸の奥はドキドキ。
「もし泣き出したらどうしよう…授乳の場所は…オムツ替えは…」
不安が押し寄せてくる。
そんなママの背中を、ちいさなハニャンがそっと見つめていた。
「ママ…だいじょうぶ。外にはきっと優しさも待ってるよ…」
そのとき、赤ちゃんがふいにキャッキャとはしゃぎ出し、外の方を指差した。
その無邪気な仕草に背中を押されるように、ママは一歩踏み出した。
街に出ると、やっぱり心配していたことが次々と起こる。
🌸 ベビーカーでお店のドアの前に立ったとき
ハニャンは「誰か気づいて〜」と必死に手を振った。
すると近くにいた女性がすぐに駆け寄り、にこっと笑ってドアを開けてくれた。
「どうぞ、お先に。」
「ありがとうございます…!」
ママの胸がじんわり温かくなる。
🌸 狭い道を通ろうとしたとき
ハニャンはパタパタと羽を広げて「ここにママがいるよ」と知らせようとした。
すると、前から歩いて来た人がスッと端に寄って、にっこり笑って道を譲ってくれた。
🌸 赤ちゃんがぐずり始めたとき
ハニャンは一生懸命「よしのこぽんぽん、なでぽよ〜ん!」と呪文を唱えた。
すると隣にいたおばあちゃんが赤ちゃんの顔を覗き込み、やさしく声をかけてくれた。
「かわいいねぇ、がんばってるね。」
赤ちゃんは不思議と落ち着き、ママの心も軽くなった。
🌸 授乳やオムツ替えをどうしようかと不安になっていたとき
ハニャンは「あの人に気づいてほしいな」と願うようにママを見守った。
すると、同じくらいの赤ちゃんをベビーカーに乗せた女性が声をかけてくれた。
「もし良かったら、あっちに授乳室がありますよ。」
「ほんとですか?ありがとうございます!」
ママはほっとした笑顔になった。
家に帰る頃、ママはふと思った。
「心配していたこと、ちゃんと起きたけど……その度に誰かが助けてくれて、赤ちゃんのこともいっぱい可愛がってもらえた。」
ハニャンはくぅちゃんに顔を寄せて小さくつぶやいた。
「ママ、やっぱりひとりじゃなかったね。優しさって、外に出たらいっぱい待ってたんだね!」
くぅちゃんは心の中でうなずいた。
『ハニャンが一生懸命に動いて、優しさを引き寄せていたんだよ。…ほんと、成長してるなぁ。』
【ハニャンが見せた優しさと癒し】
・ママの不安をそっと感じ取り、勇気を出して背中を押した。
・優しい人に気づいてもらえるように一生懸命行動して、ママの外出を支えた。
【ハニャンが学んだ優しさと癒し】
・世の中には“困ったときにそっと手を差し伸べてくれる人”がたくさんいること。
・その優しさを信じて一歩を踏み出すことで、不安は和らいでいくということ。
K.ハニョンのあとがき
赤ちゃんとの外出は、ママにとってとても大きなチャレンジです。
でも不安を抱えながらも一歩を踏み出したとき、必ず周りの優しさが支えてくれる瞬間があります。
その積み重ねが、ママの心を少しずつ軽くしていきます。
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