夜。
赤ちゃんを寝かしつけたあと、ママはふとソファに腰を下ろした。
「……あれ?なんだか、前より心が少し楽になってきた気がするな。」
授乳に追われて眠れなかった夜。
家事と育児に追われて自分の時間がなかった日。
孤独を感じて、涙があふれそうになった時。
パパとの役割分担で悩んだこともあった。
その全部が、少しずつ軽くなってきている。
ママ自身も、その理由ははっきりと言葉にできなかった。
でも、心があたたかく包まれているように感じていた。
その様子を見ていたハニャンは、首をかしげる。
「どうしてだろ……?ママ、なんだか前より優しい顔してる……」
くぅちゃんがぽそっとつぶやいた。
「きっとね、少しずつ積み重なってきた“優しさ”のおかげなんだよ。」
「優しさ……の積み重ね?」
ハニャンは大きな瞳をまんまるにして聞き返した。
「うん。パパが工夫して夜のサポートをしてくれたり、
ママが自分の時間をちょっと持てるようになったり。
『ありがとう』って言葉を交わしたり。
それが少しずつママの心を軽くしてきたんだ。」
ハニャンは小さな羽をぱたぱたさせながら考え込む。
「そうか……優しさって、一回だけじゃなくて、積み重なるんだ……」
その瞬間、胸の中にふわっと温かい光が広がった。
【ハニャンが見せた優しさと癒し】
ママの様子に気づき、「なんでだろう?」と純粋に寄り添おうとしたこと。
【ハニャンが学んだ優しさと癒し】
優しさは一度きりじゃなく、積み重なって心を軽くしていく力になること。
K.ハニョンのあとがき
優しさは、一度で大きな変化を生むものではありません。
でも、小さな優しさが積み重なっていくことで、人の心は少しずつ軽くなり、前を向けるようになるんです。
もしかすると、あなたの「ちょっとした優しさ」も、誰かの心を少しずつ癒しているのかもしれませんね。
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