夜。
ママは赤ちゃんを寝かしつけたあと、ふとソファに腰をおろして小さくつぶやいた。
「毎日たいへんなことも多いけど……最近、なんだか心があったかい気がするな。」
思い返せば――
夜の子守唄で少し眠れたこと。
パパが「ママ、少し休んでいいよ」って気遣ってくれたこと。
孤独な気持ちに寄り添ってくれる言葉。
家事を一緒にやってくれたこと。
身体を気遣うマッサージや小さなプレゼント。
どれも小さなことだけれど、ママの心をやさしく包み込んでいた。
ハニャンは、くぅちゃんを抱きながら首をかしげた。
「なんでだろ……どのお話もぜんぶ、似てる気がするの…」
そのとき、くぅちゃんの中からラファエルのやさしい声が聞こえた。
「それはね、ハニャン。
“与える優しさ”と“受け取る優しさ”。
その二つがあってはじめて、家族の中で愛が循環するんだ。
パパもママも赤ちゃんも、その循環の中で支え合っている。
だから、愛は育っていくんだよ。」
ハニャンの目がキラキラっと輝いた。
「そっかぁ!
優しさって、まるでぽんぽこぽんみたいに回っていくんだね!
ママがパパに“ありがとう”って言って、
パパが赤ちゃんをあやして、
赤ちゃんが笑って、ママがまた癒されて…。
ぐるぐる、ぽんぽこぽんって回って、愛がどんどん大きくなるんだぁ!」
ハニャンは嬉しくなって、くぅちゃんをギュッと抱きしめた。
くぅちゃんはくったりとした体をあずけながら、心の中でそっと微笑んでいた。
ママは赤ちゃんを胸に抱き寄せて、優しくつぶやいた。
「この子がいてくれるだけで、もう幸せだね。」
その声を聞きながら、ハニャンの胸の奥にもぽかぽかとあったかい光が広がっていった。
【ハニャンが見せた優しさと癒し】
・小さな行動が積み重なって「優しさの循環」になっていくことを伝えた。
・それを“ぽんぽこぽん”という幼い言葉で表現して、愛の広がりを可愛く届けた。
【ハニャンが学んだ優しさと癒し】
・優しさは一方通行ではなく、受け取ることでも広がっていく。
・「ありがとう」という言葉や笑顔が循環を生み、家族愛を深めていくことを学んだ。
🌸 ハニョンのあとがき
子育ては「与えることばかり」だと思いがちですが、実は「受け取ること」もとても大切です。
パパからの気遣いを「ありがとう」と受け取り、赤ちゃんの泣き声を「かわいいね」と受け止める。
その小さな受け取りが「優しさの循環」になり、家族の絆を深めてくれます。
どうか今日も、あなたの家族に優しさがぽんぽこぽんと巡りますように。
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