第12話 優しさがつながる場所へ〜新しいミッションのはじまり〜

優しさがつながる場所へ

〜新しいミッションのはじまり〜

天界に戻ったハニャンは、神様の前でちょこんと座った。

くぅちゃんも、いつものようにハニャンの腕の中にいる。

「ねぇ神様、ハニャン、この前からいろんな優しさを見てきたの。

小さな傘でおばあちゃんを守った女の子、がんばれって応援してもらった男の子、

そして1位を譲ってでも一緒にゴールした子…

どれも、すごくあったかくて…胸がぎゅってなったの。」

神様は、にこやかに頷く。

「そうだね、ハニャン。

その優しさに共通しているのは、“見返りを求めない心”なんだよ。

自分のことよりも、目の前の誰かを想って動く…

その純粋な心こそ、本当の癒しの力の源になるんだ。」

「ほんとの…癒しの力…」

ハニャンは小さくつぶやいた、その時——

「その通りだよ、ハニャン。」

「……っ!? く、くぅちゃん!? しゃ、しゃべったぁぁ!?」

ハニャンはびっくりして、腕の中のくたびれたぬいぐるみを見つめた。

くぅちゃんは、にっこりとしたような雰囲気で続ける。

「世の中のあらゆる物はね、大事に大事に扱われると心が宿るんだよ。

天使のハニャンには、その心の声が聞こえるんだ。

ボクはハニャンの成長を静かに見守ろうと思って、これまでは夢の中にだけ現れて言葉を掛けてた。

でも…少し成長したハニャンと、これからたくさんお話もしたいなって思ってね。」

ハニャンは目をまんまるにして、そしてゆっくり笑顔になった。

「うん!ハニャンも、くぅちゃんといっぱいお話したい!」

神様が優しく微笑む。

「ふたりで力を合わせて、次のミッションに向かうといい。

次は“優しさの連鎖”を探してきなさい。

ひとつの優しさが、別の誰かの優しさを生む…

その瞬間を見つけたら、きっと君の癒しの力は大きく育つだろう。」

「優しさの…連鎖…!」

ハニャンの瞳がキラキラと輝く。

「うん!ハニャン、行ってくるね!」

そう言って、ハニャンはくぅちゃんをぎゅっと抱きしめ、

ふわりと天界から舞い上がった。

新しい優しさを探す旅が、今はじまる——。

【ハニャンが見せた優しさと癒し】

・優しさを覚えて、自分の中にしまっておこうとする姿勢。

【ハニャンが学んだ優しさと癒し】

・見返りを求めない純粋な行動こそが、本物の優しさであり癒しの力の源になること。

・大事に想い続けることで“心”が宿り、つながることができるということ。

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