「神様、また続きがあるかもしれないから、ハニャンもう一回行って見てくるね!」
そう言うと、ハニャンはくぅちゃんをぎゅっと抱えて、パタパタっと人間界へ飛び立ちました。
雲の影からそっとのぞくと、ちょうど別の競技が始まるところでした。
そこに、さっき応援されていたあの男の子が、今度は応援する側に立っていたのです。
リレーのコースでは、小さな女の子が全力で走っています。
でもバトンを受け取ったばかりで緊張しているのか、走りがぎこちない。
「がんばれー!」
男の子の大きな声が、運動場に響きました。
女の子はびっくりして振り返り、でもすぐに笑顔になって走り出します。
そしてゴールまでたどり着いた時には、息を弾ませながらも嬉しそうな顔をしていました。
──さっき、自分がもらった“がんばれ”の魔法。
今度はそのまま、誰かに届けている。
ハニャンはその光景を見て、胸があたたかくなりました。
「くぅちゃん、優しさってこうやって回っていくんだね…」
ハニャンは天界に帰らず、もう少しこの運動会を見守ることにしました。
【ハニャンが見せた優しさと癒し】
・前の出来事が心に残って、続きを確かめに行ったこと。
・優しさの連鎖を見て、もっと見守ろうと決めたこと。
【ハニャンが学んだ優しさと癒し】
・受け取った優しさは、また誰かに渡すことで広がること。
・小さな「がんばれ」が、人を前に進ませる大きな力になること。
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可愛いイラストとともにハニャンの毎日をのぞきにきてね✨
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