雨の日の出来事から、ハニャンは天界に戻ってきました。
くぅちゃんを片脇に抱えて、トコトコ歩いていくと、
雲の上の広場に神様が待っていました。
「おかえり、ハニャン。今日はどんなことを見てきたんだい?」
ハニャンは目をキラキラさせて、
あの小さな女の子とおばあちゃんの出来事を、最初から最後まで話します。
傘を貸す瞬間も、お母さんとのやり取りも、偶然の再会も――全部。
話し終えると、ハニャンはくぅちゃんをギュッと抱きしめながら言いました。
「神様、あの女の子……
自分が濡れることなんて気にしないで、ただおばあちゃんを助けたいって気持ちだけで走って行ったの。
なんだかね、それって、くぅちゃんみたいだなって思ったの。」
神様は微笑みながらうなずきます。
「そうだね。
誰かを癒そうと、くぅちゃんはクタクタになるまで寄り添い続けた。
その優しさは“我慢”や“犠牲”からじゃなく、“してあげたい”という純粋な想いから生まれたんだ。
あの女の子も同じだよ。」
ハニャンはくぅちゃんの頭をそっとなでます。
「そっか……
優しさって、“助けてあげたい”って心から思う時に、一番キラキラするんだね。」
神様はやさしくうなずきました。
「そのキラキラを見つけて広げていくこと――それが、ハニャンの役目なんだよ。」
ハニャンの胸の奥が、ポカポカと温かくなりました。
次に人間界に行く日が、もう待ち遠しくなってきます。
【ハニャンが見せた優しさと癒し】
- 人間界での出来事をしっかり覚えて神様に伝えたこと。
- くぅちゃんと女の子の優しさを結びつけて考えたこと。
【ハニャンが学んだ優しさと癒し】
- 本当の優しさは「してあげたい」という純粋な想いから生まれること。
- 誰かのために行動する時、その想いは人の心をキラキラ輝かせること。
K.ハニョンのあとがき
優しさは、義務や我慢からではなく、
「してあげたい」という気持ちから生まれた時に、いちばん輝きます。
それはきっと、受け取った人の心だけでなく、
差し出した人の心まで温めてくれるはずです。
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