小さな女の子は、雨の中をランドセルで頭を覆いながら走って帰ってきた。
家の前に着くと、玄関からお母さんの声がした。
「おかえり。…あれ?傘は?」
女の子は少し息を切らせながら答える。
「急に雨が降ってきて、おばあちゃんが困ってたから傘を貸してあげたの!」
お母さんは驚きながらも笑顔になる。
「そうだったの。よくできたわね。」
その時——
ピンポーン♪
玄関のチャイムが鳴った。
お母さんがドアを開けると、そこには傘をさしたおばあちゃんが立っていた。
「あらまあ…!」と、お母さんが声を上げる。
「久しぶりね。今日はあなたのお母さんに、この絵を届けに来たのよ。」
女の子は、ふとそのおばあちゃんの顔を見て驚く。
「あっ…!」
おばあちゃんも目を丸くした。
「まぁ!さっきの子じゃない!」
おばあちゃんは笑いながら言った。
「本当に助かったのよ。おかげでこの大事な絵を濡らさずに済んだわ。」
そして、おばあちゃんは手に持っていた袋を見て、
「そうだ、これも一緒に持ってきたの。クッキーよ。よかったら食べてね。」
女の子は思わず笑顔になる。
それは偶然持ってきたもので、お礼のために用意されたわけじゃなかったけれど、
まるで「優しさのお返し」のように感じられた。
お母さんもほほえみながら言う。
「優しいことをすると、こうして嬉しいことが返ってくるのね。」
物陰から見ていたハニャンは、くぅちゃんを抱きしめながら小さくつぶやく。
「優しさって…本当にすぐに戻ってくることもあるんだ…」
【ハニャンが見せた優しさと癒し】
ハニャンは今回も、人間界に足を運んで“見届ける”優しさを持っていたよ。
見守ることも立派な癒しのひとつ。
【ハニャンが学んだ優しさと癒し】
優しさは時に、偶然の形で返ってくる。
それは用意されたお返しじゃなくても、心を温めてくれる不思議なつながり。
🧸 ハニャンとくぅちゃんの毎日は、Instagramでもこっそりのぞけます♪
ナデナデや癒しの呪文、ちょこっとだけおすそわけしてるよ🌸
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