ハニャンは、朝からワクワクしていました。
今日はね、思いついた“ハニャ活”をやる日なんです。
「そうだ! クタクタになるまでがんびったくぅちゃんを、
たくさん、よしよしナデナデしてあげなきゃっ!」
くぅちゃんを両手でぎゅっと抱きしめ、
「クタクタくぅちゃん、よしよし♡ いつもがんびってえらいえらい♡」
と、何度も何度もなでなでします。
その日から、ハニャンは毎日くぅちゃんを抱きしめては、
優しい声をかけて、毛並みをそっと撫でてあげました。
「くぅちゃんは、ハニャンの宝物なの」
「いつもいっしょにいてくれて、ありがと」
涙の日
そんな日々が何日も続いたある日。
ハニャンは、いつもより強くくぅちゃんを抱きしめていました。
小さな肩を震わせながら、シクシクと泣いていたのです。
「ハニャン、どうしたんだい? 何故泣いているんだい?」
天井から、やわらかい神様の声が降りてきました。
「だって…くぅちゃん、こんなにクタクタになるまで、
誰かの癒しになろうとしてがんびったんだよ。
こんなになるまで誰かのためを想って癒しを届けたなんて…
ハニャン、くぅちゃん、とってもエライと思ったの。
そしたら…涙が溢れてきちゃって…」
ぽろぽろと涙をこぼしながら、
ハニャンはさらにそっとくぅちゃんをナデナデしました。
夢の中で…
その夜のこと。
ふと気づくと、ハニャンはふわふわの雲の上に立っていました。
あたりはやわらかい光に包まれていて、心地よい風が頬を撫でます。
「ハニャン。」
やさしくてあたたかい声が聞こえてきました。
振り向くと、そこには──くぅちゃんが立っていたのです。
でも、いつものクタクタぬいぐるみじゃありません。
ふんわりと輝く、本物のうさぎの姿をしたくぅちゃんでした。
「くぅちゃん!? しゃべってる…!」
くぅちゃんはにっこり微笑んで、こう言いました。
「毎日たくさん癒してくれてありがとう、ハニャン。
ハニャンの心からの優しい想い、ちゃんと伝わっているよ。
ボクは、ハニャンが一緒にいてくれるからもう大丈夫なんだ。」
ハニャンの胸が、じんわりあたたかくなります。
くぅちゃんは続けました。
「ハニャン、その優しさはきっとたくさんの人たちの心を癒せるはずだよ。
そして、ハニャンの癒しを必要としている人は、いろんな場所にいるんじゃないかな。」
ハニャンは目を丸くして、でもすぐに笑顔になってうなずきました。
「うんっ! ハニャン、がんびる!」
目が覚めると…
朝、目を覚ますと、ハニャンの腕の中にはいつものクタクタぬいぐるみのくぅちゃん。
夢の中の会話は、まるで現実のように鮮明でした。
「…くぅちゃん、ハニャン、もっともっと優しさを届けるね」
そう小さくつぶやいて、ハニャンはくぅちゃんをぎゅっと抱きしめました。
【ハニャンが見せた優しさと癒し】
ハニャンは、大好きなくぅちゃんを毎日欠かさずナデナデして、
「ありがとう」と「だいじょうぶ」を何度も伝えました。
その行動は、相手を思い続ける継続的な優しさであり、
くぅちゃんに安心とぬくもりを届けました。
【ハニャンが学んだ優しさと癒し】
夢の中でくぅちゃんから「その優しさを広げてほしい」と言われ、
ハニャンは、自分の中の優しさが他の人の癒しになることに気づきました。
優しさは、そばにいる誰かだけでなく、まだ出会っていない人にも届く──
そのことを、ハニャンは心に刻みました。
🧸 ハニャンとくぅちゃんの毎日は、Instagramでもこっそりのぞけます♪
ナデナデや癒しの呪文、ちょこっとだけおすそわけしてるよ🌸
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