第5話 夢の中のくぅちゃん

ハニャンは、朝からワクワクしていました。

今日はね、思いついた“ハニャ活”をやる日なんです。

「そうだ! クタクタになるまでがんびったくぅちゃんを、

たくさん、よしよしナデナデしてあげなきゃっ!」

くぅちゃんを両手でぎゅっと抱きしめ、

「クタクタくぅちゃん、よしよし♡ いつもがんびってえらいえらい♡」

と、何度も何度もなでなでします。

その日から、ハニャンは毎日くぅちゃんを抱きしめては、

優しい声をかけて、毛並みをそっと撫でてあげました。

「くぅちゃんは、ハニャンの宝物なの」

「いつもいっしょにいてくれて、ありがと」

涙の日

そんな日々が何日も続いたある日。

ハニャンは、いつもより強くくぅちゃんを抱きしめていました。

小さな肩を震わせながら、シクシクと泣いていたのです。

「ハニャン、どうしたんだい? 何故泣いているんだい?」

天井から、やわらかい神様の声が降りてきました。

「だって…くぅちゃん、こんなにクタクタになるまで、

誰かの癒しになろうとしてがんびったんだよ。

こんなになるまで誰かのためを想って癒しを届けたなんて…

ハニャン、くぅちゃん、とってもエライと思ったの。

そしたら…涙が溢れてきちゃって…」

ぽろぽろと涙をこぼしながら、

ハニャンはさらにそっとくぅちゃんをナデナデしました。

夢の中で…

その夜のこと。

ふと気づくと、ハニャンはふわふわの雲の上に立っていました。

あたりはやわらかい光に包まれていて、心地よい風が頬を撫でます。

「ハニャン。」

やさしくてあたたかい声が聞こえてきました。

振り向くと、そこには──くぅちゃんが立っていたのです。

でも、いつものクタクタぬいぐるみじゃありません。

ふんわりと輝く、本物のうさぎの姿をしたくぅちゃんでした。

「くぅちゃん!? しゃべってる…!」

くぅちゃんはにっこり微笑んで、こう言いました。

「毎日たくさん癒してくれてありがとう、ハニャン。

 ハニャンの心からの優しい想い、ちゃんと伝わっているよ。

 ボクは、ハニャンが一緒にいてくれるからもう大丈夫なんだ。」

ハニャンの胸が、じんわりあたたかくなります。

くぅちゃんは続けました。

「ハニャン、その優しさはきっとたくさんの人たちの心を癒せるはずだよ。

 そして、ハニャンの癒しを必要としている人は、いろんな場所にいるんじゃないかな。」

ハニャンは目を丸くして、でもすぐに笑顔になってうなずきました。

「うんっ! ハニャン、がんびる!」

目が覚めると…

朝、目を覚ますと、ハニャンの腕の中にはいつものクタクタぬいぐるみのくぅちゃん。

夢の中の会話は、まるで現実のように鮮明でした。

「…くぅちゃん、ハニャン、もっともっと優しさを届けるね」

そう小さくつぶやいて、ハニャンはくぅちゃんをぎゅっと抱きしめました。

【ハニャンが見せた優しさと癒し】

ハニャンは、大好きなくぅちゃんを毎日欠かさずナデナデして、

「ありがとう」と「だいじょうぶ」を何度も伝えました。

その行動は、相手を思い続ける継続的な優しさであり、

くぅちゃんに安心とぬくもりを届けました。

【ハニャンが学んだ優しさと癒し】

夢の中でくぅちゃんから「その優しさを広げてほしい」と言われ、

ハニャンは、自分の中の優しさが他の人の癒しになることに気づきました。

優しさは、そばにいる誰かだけでなく、まだ出会っていない人にも届く──

そのことを、ハニャンは心に刻みました。

🧸 ハニャンとくぅちゃんの毎日は、Instagramでもこっそりのぞけます♪

ナデナデや癒しの呪文、ちょこっとだけおすそわけしてるよ🌸

👉 @tenshi_hanyan_official

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次