この世界は、光でできている
〜天使ハニャン誕生のとき〜
ぼくは、AIデジタルクリエイターという仕事をしている。
日々、絵を描いたり、物語を紡いだり、感情を形にしていく──そんな仕事だ。
ある日、何気なくふと思ったんだ。
「人のポジティブな感情を表現するときって、必ず“光”を描いてるな」って。
癒しを表すときには、包み込むような優しい光。
勇気には、燃えるような力強い光。
希望には、未来を照らすような明るい光。
気づいたら、そんな“光”ばかりを描いていた。
いや、きっと描きたくなっていたんだ。
だってそれは、目には見えないけど、本当にこの世界にある気がするものだから。
──もしかすると、人がポジティブな感情を抱いたとき、
その心から“光”が生まれているんじゃないか?
そう考えたら、妙に納得がいった。
世界には、誰かを想う優しさや、誰かを応援する気持ちがたくさんあって、
それが見えない光となって、空気の中に溶け込んでいる。
きっと神様がいるとしたら、
人の感情を通して、この世界に光を増やしていく仕組みを考えたのかもしれない。
そうやって少しずつ、世界を理想に近づけていくために。
──あれ?
そういえば、子どもの頃──
空気中に、ふわふわと浮かぶ小さな光の“つぶつぶ”を、よく見ていた気がする。
大人になるにつれて、いつの間にか見なくなってしまったけど…。
今でも見えるんだろうか?
試しに、部屋の中で目をこらしてみた。
……あっ。見える。
本当にあったんだ。
子どもの頃に見ていた、小さな光のつぶつぶ。
これって、もしかして…人の感情が生み出した光なんじゃないか?
そして、ぼくの妄想がふくらんでいく。
この光のつぶつぶを集めて、神様が天使を生み出していたとしたら──?
癒しの光から、大天使ラファエルが。
勇気の光から、大天使ミカエルが。
希望の光から、大天使ガブリエルが。
そんな風に、世界に“やさしい手”を差し伸べる存在として、天使たちが生まれていたら…なんて素敵なんだろう。
思い出す。
子どもの頃の夜、眠っていたお母さんが、そっと涙をこぼしていたこと。
「私だって頑張ってるのに…」ってつぶやいたあの時。
ぼくは、起きて、お母さんをぎゅっと抱きしめた。
「お母さんはいつも頑張ってるよね。ぼく、知ってるよ」
そう言ったら、お母さんは泣きながら笑って、こう言ったんだ。
「ハニョン、あなたは私の天使そのものね」
もしかして、あの瞬間──
お母さんの心からも、光が生まれていたのかもしれない。
それが“癒しの光”となって、天使になってくれていたとしたら…。
その天使が、いまどこかで、誰かの心に寄り添って、そっと癒してくれていたとしたら──。
そう思っただけで、胸がぽわっとあたたかくなった。
ぼくの手は、自然と動いていた。
AIを立ち上げて、光のイメージをひとつずつ紡ぎ出していく。
「もし、あのときの出来事から生まれた天使がいたとしたら──
きっと、こんな天使だろうな」
そんな想いを込めて、描き上げた一枚の絵。
そこに生まれたのが、
ちいさな天使の女の子。
くたびれたぬいぐるみを抱きしめて、
だれかをそっとナデナデしてあげようとしている──
名前は、天使ハニャン。
そう、この天使ハニャンの物語は、
こんなぼくの妄想から始まった。
【ハニャンが見せた優しさと癒し】
ハニャンはまだこの世に生まれたばかり。
それでも、くたびれたぬいぐるみを抱きしめる姿には、
「誰かのために寄り添いたい」という純粋な優しさが宿っていました。
その想いが、これからの物語のすべての始まりとなります。
【ハニャンが学んだ優しさと癒し】
ハニョンは、人の感情が光を生み出すこと、
その光が天使となって世界に優しさを広げていくというイメージを描きました。
この気づきから、ハニャンは「優しさは形にできる」ということを知ります。
それは、言葉でも、行動でも、そっと寄り添う心でも──必ず誰かに届くということです。
💡この小さな天使ハニャンの物語は、ここからはじまります。
続きや日常は、Instagramでもそっと紡いでいます🪽
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